イチゴを食べてダイエット
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イチゴ

イチゴ(苺、莓、Fragaria)はバラ科の多年草、およびその食用となる果実。

甘みがあるため果物として位置づけられることが多いが、草本性の植物であるので野菜として扱われることもある。


範囲
その範囲ははっきりしないが、広義にはイチゴ属 (Fragaria) のことである。さらに広義には、同じバラ亜科で似た実をつけるキイチゴ属 (Rubus)、ヘビイチゴ類(ヘビイチゴ属 (Duchesnea) と分類されていたがキジムシロ属 (Potentilla) に含めることもある)を含む。ただし、キイチゴ属は英語圏ではラズベリーやブルーベリーの仲間とされており、ストロベリーには含めない。

狭義には、イチゴ属の栽培種オランダイチゴ (Fragaria ×ananassa Duchesne) を意味する。イチゴ類の栽培種は他にもあるが、イチゴとして流通しているのはほぼ全てオランダイチゴである。

栽培種以外の野生種、あるいは場合によってはオランダイチゴ以外の全てを、ノイチゴ、ヘビイチゴ、ワイルドストロベリーと総称することもある(イチゴ属以外も含むことが多い)。


語源
「いちご」の語源ははっきりしない。

英名のStrawberry(ストロベリー)の語源は「Straw(麦わら)を敷いて育てた」や「散らかす、一面を覆う、を意味するstrew(strawの古語)」などいろいろな説がある。


イチゴ属の種(しゅ)

オランダイチゴの花
エゾヘビイチゴイチゴ属には20を超える種(しゅ)が知られている。染色体の倍数性は、二倍体から十倍体まで様々である。

二倍体の種
Fragaria daltoniana
Fragaria iinumae(ノウゴウイチゴ)
Fragaria nilgerrensis
Fragaria nipponica(シロバナノヘビイチゴ)
Fragaria nipponica f. rosea(ベニバナヘビイチゴ)
Fragaria nipponica var. yakusimensis(ヤクシマシロバナヘビイチゴ)
Fragaria nubicola
Fragaria vesca(エゾヘビイチゴ)
Fragaria viridis
Fragaria yezoensis(エゾクサイチゴ)
四倍体の種
Fragaria moupinensis
Fragaria orientalis
六倍体の種
Fragaria moschata
八倍体の種と交雑種
Fragaria × ananassa (オランダイチゴ)
Fragaria chiloensis(チリイチゴ)
Fragaria iturupensis Staudt
Fragaria virginiana(バージニアイチゴ)
十倍体の交雑種
Fragaria × Potentilla(属間雑種)
Fragaria × vescana

歴史
イチゴ属で初めて栽培化されたのはエゾヘビイチゴ (Fragaria vesca) で、17世紀のことである。

オランダイチゴは、18世紀にオランダの農園で、北米産のバージニアイチゴ (F. virginiana) とチリ産のチリイチゴ (F. chiloensis) の交雑によってつくられた[2]。

オランダイチゴは、日本には江戸時代の終わり頃にオランダから輸入された。作物として栽培されるようになったのは200年前頃からで、本格的に栽培されたのは明治5年からである。


特徴
栽培種の茎は短縮茎であり、葉の縁には卵形で粗い鋸歯がある3枚の小葉が集まって複葉を成している。花期は春から夏で、花弁は白く5-8枚。

可食部は花托の発達したものであり、表面に分布する粒粒がそれぞれ果実である。このような形態をとるものをイチゴ状果という。独特の芳香があり、属名の由来にもなっている。属名のFragariaはラテン語で「香る」の意。ビタミンCが豊富である他、抗酸化物質として知られるポリフェノールの一種であるアントシアニンを含む。生食の他、ジャムに加工されることも多い。受精すると花托の肥大が始まるが、一部受精していない雌しべがあるとその部位の肥大が弱くなる。したがって形の整った果実をつくるためには、全ての雌しべが受粉するようにすることが大切である。最近の受粉の作業はビニールハウス内にミツバチを放して行わせる。流通しているイチゴの多くはハウス栽培によるものである。

また、粒の大きさを揃えるなどの見た目や収穫時期を考慮しなければ家庭菜園でも比較的に容易に栽培できる。地方によっては、自家用に畦道の脇に栽培していることもある。


栽培
日本での生産量は年間約20万トンであり、そのほとんどは11~6月に生産される。7~10月の生産量は1万トン以下であって、5%にすぎない。冬から春に実をつける一季成りイチゴに対し、夏から秋にも実の成る品種は四季成りイチゴと呼ばれ、夏イチゴとも呼ばれている。一季成り性品種と四季成り性品種では、花芽分化に関する特性が異なる。

ハウスによる促成栽培と露地栽培があり収穫時期と期間が異なる。一季成り性品種の露地栽培の場合の収穫期は主に5~6月頃。連作障害があり1~4年で圃場を移動する。ハウスよる促成栽培の場合の収穫期は10月下旬~翌年5月頃。ハウス栽培では水耕栽培も行われる。通常は足下の高さの盛り土(畝)に作付けするが、屈んだ作業となり従事者へ肉体的負担が大きいため、置き台などを利用し苗の高さを腰まで上げ負担を軽減するなどの工夫もみられる。多くの場合、寒冷期に収穫するためハウス栽培は必須であり成長適温の20℃前後までの加温を行う。夏秋取り栽培の場合は、遮光栽培も行われる。


苗の生産育成
苗がウイルスに感染すると根の成長が阻害され「果実の大きさが小さくなる」等の障害を及ぼす為、茎頂培養(成長点培養)によるウイルスフリー苗(メリクロン苗)が種苗専門の生産業者により育成され、その苗を果実生産者が収穫用の圃場や培地に定植し実を収穫・出荷する。

一季成り性品種の苗は花芽分化後に低温と日長の休眠期を経ないと成長と開花が行われない。つまり、秋から春に収穫する為には夏に苗を「冷蔵庫に入れる」、「高原などの冷涼地で育てる」などの方法で人工的な低温と遮光で休眠(強制的に冬を)経験させる。この休眠打破処理により開花時期と収穫時期をずらす事が可能になる。この方法を経ないと一季成り性品種で10月下旬~翌年5月頃の収穫は行えない。また、新しい苗を毎年植え替えなければならない。促成栽培に最適な休眠温度条件や日長に対する感受性は品種により異り、土中の窒素分の条件でも変化する。

四季成り性品種では、人工的な休眠は行なわれない。


日本の主な商業栽培品種
2008年現在、登録品種は157種。[3]

品種名(一般名) 品種登録年 特 徴 外部リンク
とよのか 1984年 三重県で「はるのか」に変わって、食味のよい品種を育成する目的で「ひみこ」と「はるのか」を交配。酸味が少なく大粒で甘い(粒が大きいほうが甘い)。九州を中心に広く栽培される。1980年代から1990年代後期までは『東の女峰、西のとよのか』と呼ばれるほどで、二大勢力の一つであった。 農水省
女峰(にょほう) 1985年 栃木県農業試験場によって九州の「とよのか」に対抗して、「麗紅」に変わる品種を育成する目的で「はるのか」「ダナー」「麗紅」を交配。糖度が極めて高く酸味も適度にあり、甘酸っぱい味が特徴。さらには色が鮮やかで外観がよいといった見栄えする点から、ショートケーキ等に向けた業務用イチゴとしても使われていた。日光連山の名にちなんで名づけられている。うどんこ病に弱い。主に東日本で栽培されている。 農水省
とちおとめ 1996年 栃木県農業試験場により「とよのか」と「女峰」を交配し、さらに「栃の峰」を交配。女峰より粒が大きく甘さも強い、日持ちが良い品種。従来の二大勢力であった「とよのか」や「女峰」に代わり、本記事の執筆版現在、日本一の生産量を誇る。 農水省
さがほのか 2001年 佐賀県で「大錦」と「とよのか」の交配。佐賀県生産の9割のシェアを持つ。 農水省
章姫(あきひめ) 1992年 萩原章弘(静岡市)が、「女峰」と「久能早生」を交配。女峰の酸味、病害抵抗性などの問題点を解決するため改良された。品種名は、品種改良者の章の字にちなんで命名されている。女峰より大きく、細長い形をしている。糖度は高く(10度以上)、酸度は少ない(0.5-0.6程度)。休眠が浅く、暖地での施設栽培に向く。 農水省
アスカウェイブ 2002年 奈良県農業試験場が「久留米促成3号」「宝交早生」「ダナー」「神戸1号」交配。アスカルビーが開発されるまで、同県での主力品種。赤みが強く、甘みと酸味のバランスがよい。当初は「アスカエース」と呼ばれていた。 農水省
アスカルビー 2000年 奈良県農業試験場が「アスカウェイブ」と「女峰」を交配。果実は円錐形で赤く艶があり甘みも強い。宝石のように見えることからこの名が付いた。登録前の名称は「奈良7号」。奈良県内の他、近年は全国各地での生産も多いが、別のブランド名になっているものが多い。 農水省
アイベリー 不明 交配データ不明。愛知県の愛三種苗が作出。普通のイチゴの2、3倍の大きさがある。愛知県で育成されたことから、この名前が付いた。
とちひめ 2001年 栃木県で「栃の峰」と「久留米49号」を交配。中まで色が赤く甘さが強い、果実が軟らかいため観光イチゴ狩り用。 農水省
レッドパール 1993年 愛媛県の生産者が「とよのか」と「アイベリー」を交配。両者の特徴に加えとちひめ同様中まで赤い。生産量が少ない種。ケーキ、高級菓子用。 農水省
さちのか 2000年 (独)食品産業技術総合研究機構が「とよのか」と「アイベリー」を交配。糖度(平均糖度10度)が高く、酸度は低い(平均酸度0.59)。果実は硬めで日持ちがよい。 農水省
福岡S6号(あまおう) 2005年 福岡県農業総合試験場園芸研究所で「久留米53号」に出願者所有の育成系統を交配。「あ」かい、「ま」るい、「お」おきい、「う」まいの頭文字をとって名づけられた品種。福岡では栽培品種がとよのかから急速にあまおうに置き換わっている。一粒40gにもなる。 農水省
JA全農ふくれん

宝交早生 不明 兵庫県農業試験場が「八雲」と「タホー」を交配。宝塚で交配して生れたため『宝交』。休眠打破のための低温要求量が多く、寒冷地の露地栽培に向く。甘みが強く、果実が柔らかい。果実が柔らかいため、輸送性・棚もちが悪いため、現在ではほとんど流通していないが、一部の観光いちご園では栽培されている。うどんこ病に強いが萎黄病に弱い。 宝交早生
紅ほっぺ(べにほっぺ) 2002年 静岡県が「章姫」と「さちのか」を交配。章姫と比較し、果心の色が淡赤・花房当たりの花数が少ない。さちのかと比較して、小葉が大きい・果実が大きい・花柄長が長い。 農水省
あかねっ娘(ももいちご) 1994年 愛知県で「アイベリー」×「宝交早生」の選抜系に「とよのか」を交配し選抜したものを母系し、別の「アイベリー」×「宝交早生」の選抜系を父系とする。出願時の名称は「愛知2号」。徳島県佐那河内村の30数軒の農家のみで栽培される品種。徳島と大阪でしか手に入れることができず、ネット通販などで人気である。大粒で桃の形に似ていることから名前が付いた。なお、「ももいちご」は徳島県の商標登録である。一季成。 ももいちご
エッチエス138(夏実) 不明 北海三共社の育成品種。実肉が硬く暑さに強い、日持ち性・輸送性に優れる夏イチゴ。四季成り性品種。 北海道農政部
サマープリンセス 2003年 長野県で(「麗紅」×「夏芳」)の選抜系統に「女峰」を交配。色や光沢のよい夏イチゴ(四季成)。しかし、実が柔らかくて輸送に向かない。 農水省
ペチカ(ペチカプライム) 2007年品種登録出願 株式会社ホーブ(北海道)が「大石四季成2号」と「サマーベリー」を交配。甘みが控えめで見栄えのよい四季成りイチゴ。夏場の端境期に出荷され、香りが多くケーキ用として輸入品に対抗。 農水省
夏娘(カレイニャ) 2004年 北海道の生産者による「みよし」と「サマーベリー」の交配種の実生選別種。糖度は高いが、表皮の色が斑で光沢が少なく軟らかい夏イチゴ(四季成)。酸度はやや低い。 農水省
越後姫(えちごひめ) 1996年 新潟県園芸研究センターで「ベルルージュ」「女峰」「とよのか」を交配。糖度が高く、種子が果肉に埋もれることから美しい外観を持つ反面、果肉が柔らかいため輸送性に劣り、その大半が県内で消費される。新潟県内で生産される生食向けいちごの大半は越後姫である。 新潟県農林水産部
雷峰(らいほう) 1992年 円雷と女峰の自殖系。甘みと酸味のバランスがよく、食味良好で果肉が硬く日持ちがよい。洋菓子の加工用に多く用いられる。一年を通して栽培。主な産地は宮城県、北海道、山形県、長野県など 農水省
過去の商業栽培品種
ダナー種 関東地方を中心に広く栽培された。現在主流の品種に比較すると酸味があり甘みは弱く、小粒。終戦後アメリカより導入され、昭和50年代頃まで栽培されていたが新種に淘汰された。

イチゴのハウス栽培
流通

苺を用いたケーキ本来は初夏(5~6月)が旬であるが、出荷量が最も多くなるのはクリスマスケーキの材料としての需要が高まる12月である。逆に、5月を過ぎると生産量が減る。

日本において、秋口は露地物とハウス物の端境期になるので、生食用のイチゴはほぼ全量を輸入に頼ることとなる。この時期、ケーキの材料には乾燥物や冷凍物のイチゴが用いられるため、味が極端に落ちる傾向がある。

生鮮イチゴの主な輸入元はアメリカで、ついで韓国、ニュージーランド、オーストラリアである。冷凍イチゴの主な輸入元は中国で、ついで韓国、その他タイ、メキシコ、オランダ、チリなどから輸入されている。


薬効成分
いちごにはキシリトールが豊富に含まれている。


出典
^ 農林水産消費安全技術センター
^ The Strawberry History, breeding and physiology. Darrow, G. M. 1996
^ 登録品種情報農水省


wikipediaより引用

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